標準レベル・キャリアコンサルタントが国家資格化され、カリキュラム時間も150時間に増加されます。

その一方で、「傾聴(Active Listenning)」は実際どのくらい理解されているのでしょう? ロジャーズ Carl Ransom Rogersが提唱した、いわゆる「中核3条件」はどのくらい理解がされているのでしょう。

あるいは、技能検定試験で求められているのはロジャーズのパーソン・センタード・アプローチだけなのでしょうか?また、実際の現場で苦労されているキャリアコンサルタントの皆様は傾聴だけでは対応しきれない、非常に困難な場面を多々経験されていることかと思います。

わたしたちは、傾聴(Active Listenning)に加えて、ロジャーズの共同研究者であったユージン=ジェンドリン Eugene T. Gendlinのフォーカシングによる傾聴の解釈に加えて、心理療法の第4勢力といわれる家族療法・短期療法なども面接の技法に取り入れています。

また、ピューイ博士(V.Peauy:カナダ・ヴィクトリア大学)やジョンソン博士(R.G.Johnson:アメリカ・ミシガン州立大学、いずれも当時)らにより、今日システマティックアプローチとして知られているカナダ政府の雇用移民局により出版された「雇用カウンセリング」もキャリアコンサルティングの重要な理論的支柱と考え、キャリアコンサルタントの研修に取り入れています。

技能検定試験の最高峰である1級キャリアコンサルティング技能検定の制度設計の報告書では、「1級技能士は指導キャリアコンサルタントの必要条件ではあるが十分条件を満たすものとまでは言えない」と明記されています。また、平成28年4月1日制定のキャリアコンサルタント倫理綱領第4条にも、「常に資質向上に向けて絶えざる自己研鑽に努めなければならない」と記載されています。

これらを踏まえてわたしたちは代表の豊富な経験と、筑波大学名誉教授渡辺三枝子先生がプロデュースされているキャリアカウンセリング協会によるスーパーバイザー養成講座の受講、九州大学名誉教授の村山正治先生からのPCAGIP法ワークショップへの参加、関西大学臨床心理大学院教授の池見陽先生からの直接指導、日本学術会議協力団体である日本ブリーフセラピー協会での6年にわたるトレーニング、日本ゲシュタルト療法学会主催の3年間の訓練、京都国際社会福祉センターでの傾聴訓練や家族療法セミナーなどの多様なトレーニング歴をもとに、キャリアコンサルタントの資質向上やスーパービジョン、技能検定試験などに向けた研修を行ってまいります。