2級技能検定(論述)2 技術に走り過ぎない

色んな学習会・勉強会・講座に出ていると、さまざまな情報や考え方を学ぶことになると思います。そのどれが正しいか、間違いか、の基準を知りたいのはとてもよくわかるのですが、絶対的な正解はないのではないか、と私は考えています。法律的側面から考えたり、倫理的側面から考えたり、理論的側面から考えたり(そこには発達論的アプローチや社会学習論的アプローチ、その他のアプローチがあります)、労働経済や社会動向から考えたり、色々な側面から考えることが可能です。しかし、論述試験の解答欄の行数は限られています。だから思いつくすべてを書ききることはできません。

ここで注意して欲しいのは、色んな学習会に参加する中で、あまりにもテクニカルな解き方だけに走り過ぎないことです(走っていいのですが「走り過ぎない」です)。例えば、1行の空欄の中を2段書きにして受検者のほうで行数を勝手に増やすこととか、1行あたりに何文字は書き込まないと合格しないとか、といったことです。

これらが間違いということは言えません。それが言えるのは試験委員だけだからです。しかし、行数が必要な基準があるならば最初から解答用紙の行数はそうなっているように考えられます。文字数が多ければいい、ということは何かの根拠があればそれもありえるかもわかりません。合格者が帰宅して論述試験の回答を作成し、誰かが後日合格者のみの論述試験の文字数を数えたとかいうことがあれば、そのように考えることも可能でしょう(点数は無視しての話なのですが)。しかし論述試験は「実技試験」です。行数や文字数が多いということを、面接に置き換えると「ずっとキャリアコンサルタントが話をしている」と極端に言うといえると思います。喋りっぱなしのキャリアコンサルタントが傾聴を心がけている、と口頭試問で答えることは違和感があります。

テクニカルに考える、ということであえて書くと私なら、ひとつはこうでしょうか。「この論述は手書きで解答することになっている。採点者が学生アルバイトということは考えにくい。国家試験なのだから基準も厳格にされている。試験委員が普通は採点するだろう。試験委員は比較的年齢層が高いと思われるので、あまりに細かい文字だと老眼の先生だと読むことに困難を感じるだろうから、読みやすい字と大きさで、なおかつ適切な語彙が入っていると、”この受検者はわかっているな”と思うだろう」といったようなことを考えるかと思います。

もしこのあたりを講座で面接試験の評価区分と関連して説明する講師の先生がおられたら、納得いくまで質問するのも良いかも知れません。私が受検したときは有料講座や学習会もほとんどないか、あっても開催の情報が入ってこず、ほぼ独学でした。色んな学習会があるので、その分有利になっていると思うのですが、系統的に説明できないような感じの学習会や先生だったりしたら、どうするかよく考えるのもひとつだと思います。色々書きましたが「テクニックは無視してはいけない。しかし、テクニックだけに頼りすぎるのではなく、どのような問題が出ても対応できる実力を身に付けておくことが大切」ということだと考えています。