自己理解 1

自己理解は仕事理解(職業理解)と並んでよく聞く用語ですが、その中身はどう定義されているのか、どのように行うのか、何かツールがあるのか、といったことは結構なおざりになっているように思います。「クライエントにわかるように説明してください」と言われると悩むのではないでしょうか。木村周「キャリアコンサルティング その理論と実際(第4版)」には次のように書かれています。

「個人が自分自身を理解するたの諸活動が「自己理解」であり、カウンセラーやキャリアコンサルタントがその対象に応じて行うクライエントを理解することは自己理解を支援することである。すなわち、自己理解とは、自分自身のあるがままを知る個人の行為である。」

このように書かれた後に、自己理解の特徴が4点記述されているので確かめてみてください。そして第2節には自己理解の内容が、第3節には自己理解の方法が、第4節には測定と評価が記述されています。また、第2部第3章(第4版ではP229以降)には「自己理解の実際」と章をたてて心理検査ツールをより具体的に紹介しています。この章には多数の心理検査のツールが挙げられているので参考にしておきましょう(覚えられるかどうかという問題があるのですが・・・)。またキャリアシートの代表例としてジョブカードが取り上げられています。

いくつかの参考書を調べてみましたが、案外自己理解を具体的に行う方法が書かれていません。「産業カウンセリング ハンドブック」でも構成的エンカウンターの中でわずかに触れられている程度です。アメリカのカウンセリング心理学をベースにしているキャリアコンサルティングなのですが、専門書を調べるほど「自己理解」という言葉はどうも見当たらないようです。何か理由があるのでしょうか?

また判明した時点で追記することとして、もともとの出所は上の「キャリアコンサルティング その理解と実際」によると雇用・能力開発機構(当時)の2001年に発表された「従業員の主体的なキャリア形成を支援するために」のようです。ネットで調べると、厚生労働省のホームページが出てきます。

https://www.mhlw.go.jp/houdou/0105/h0517-3.html#4-4

かなり広範囲にわたって書かれているので、自分なりにまとめてみて理解することが大切ではないかと思います。